Boo-Zhoo & Rusty

アクセスカウンタ

zoom RSS 芸術は爆発だ!

<<   作成日時 : 2009/01/07 12:27   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
本日1月7日は日本が生んだ偉大な天才芸術家、岡本太郎氏の命日です。
岡本太郎氏といえば誰もが最初に思い浮かぶのは、1970年の大阪万博EXPO'70のメインゲートを飾った『太陽の塔』ですね。
メイン会場の屋根を突き抜けてそびえ立つ高さ70メートルのオブジェ。
太陽を象徴する4つの顔が組み合わされた本体は期間中、圧倒的な存在感で来場者を驚かせた。
4つの顔とは、頂点に輝く黄金の『未来の太陽』、中腹部で少しはにかむ『現在の太陽』、万博の守り神としての祈りをこめた背後の『過去の太陽』そして地下に造られた『地底の太陽』
現在も万博記念公園にそびえる『太陽の塔』だが、実は発表当時から、傑作か駄作かで侃々諤々の議論が展開されてきた作品である。
画像
岡本氏自身は、まさか自分が万博とかかわりを持つとは思ってもいなかったという。
依頼される以前、旧知の建築家・丹下健三がプロジェクトに参画している事を知ると、彼の事務所に立ち寄っては、「万博だぞ、しっかりやれよ」等と冷やかしていたという。
当時の日本の社会情勢を振り返ると、万博前年の1996年には、東大安田講堂で機動隊と全共闘の学生が激突するなど、日本中に反体制の嵐が吹き荒れていた。
そして、体制側の一大イベントである万博は、反体制側の人々の格好の標的となっていた。
万博に参加する芸術家は『体制側の手先』というレッテルを貼られ、参加しない芸術家や学生は『ハンパク(反博〉』という旗を掲げ、集会を開いては『体制側の手先』を非難していた。
そんな中、反体制の旗手とされた一匹狼岡本太郎氏は周囲の猛反対にあいながら、その大役をひきうけたのである。
予想どうり、非難の声や嫌がらせの電話が相次ぎ、それまで前衛芸術のリーダーとして岡本氏を慕っていた人々までもが白い目を向けるようになったという。
しかし、岡本氏は動じる様子も無く「『太陽の塔』が一番のハンパクなんだよ」と一蹴した。
画像
『太陽の塔』のイメージは岡本氏が初めて万博会場に立ったとき瞬時に浮かんだという。
その構想に真っ向から批判したのが既存の美術界であった。「あまりにシンプルすぎて芸術性にかける」。
次に批判したのが建築家たちである。
中央のシンボルゾーンには、鉄柱をトラス構造で組み、空中に持ち上げるというアイデアに基づいて、丹下氏が高さ30メートルの鉄の大屋根を作る事が決められ、非常に高度で時間のかかる構造計算も完了し、鉄材の発注が終わったばかりの頃、岡本氏が乗り込んできて、いきなり「70メートルの塔を立てるから、大屋根の真ん中に穴を開けろ!」と突きつけた。
丹下氏をチーフとした建築家たちは、怒り心頭に発し、「『太陽の塔』をぶっ潰せ!」と大騒ぎになった。
建築家たちは直談判に出たが、岡本氏にも信念がある。主張を曲げる気など微塵もない。
時間をかけて、「何故、『太陽の塔』でなければならないのか」について熱く語り続けたという。
結局、負けたのは建築家たちだった。負けたというより感化されたという方が正しかったという。
70メートルの塔を建てる事を承諾させられたばかりか、最後には皆『太陽の塔』の信奉者になっていた。
画像
丹下氏らを納得させた岡本氏の信念とは一言で言えば『モダニズムへの反駁(はんばく)』であった。
万博はテーマを『人類の進歩と調和』としていた。このため会場内がピカピカに輝いた未来志向の建築で埋め尽くされ、建築のコンクールのようになるのが岡本氏は気に入らなかった。
万博の本来のあり方を岡本流に極言すれば、『万博に展示物なんて一切いらない。世界中の人間が広場に集まって交歓すればそれが万博だ』それゆえ、文明やモダニズム、技術革新へのアンチテーゼとして『生命』という大命題を掲げ、巨大なモニュメントを製作したのである。
『太陽の塔』を説明するとき「大地から生え出た根本的な生命力だ!」と叫んだとも伝えられている。

まさに芸術は爆発です。

因みに最後の写真は『太陽の塔』の地下にあった『地底の太陽』です。実は残念なことに万博終了後、行方不明となってしまいました。数年前に関西のニュースで特集が組まれていて、行方を追ってましたが、当時兵庫県が新設する予定だった美術館に展示するという理由で引き取ったものの、美術館の話がぽしゃってしまいそのまま太陽は放置。管理すべき筈の兵庫県もその行方を全く把握していなくて行方知れず・・・という事でした。
実は、私が氏の作品の中で最も好きな作品でした。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
芸術は爆発だ! Boo-Zhoo & Rusty/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる