虚像の英雄

アメリカ禁酒法時代の1931年、酒の密造・密売により巨万の富を築き上げたアル・カポネが逮捕され懲役11年という判決が下された。
この逮捕劇に大きく貢献したとされるのが、当時の財務省執行官エリオット・ネスである。
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彼の捜査チームは一切の賄賂を受け付けないことから『アンタッチャブル』(清廉潔白・買収不能)と呼ばれ、暗黒街から恐れられていたと伝えられている。
ネスは後年、『アル・カポネを捕まえた男』として、TVドラマや映画のヒーローとなる。
映画『アンタッチャブル』でも当時、二枚目俳優の代名詞でもあったケビン・コスナーがネスを熱演して人気を呼んだ。
映画と同名の自叙伝でも、カポネを追い詰めたヒーローのように記述されているが、実は真実ではない。
ネスの活躍は、晩年、多額の借金に苦しんだ彼が、自叙伝をドラマチックに仕上げる為にライターに捏造させたフィクションだった。
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ネスがアンタッチャブルを率いて密造工場を摘発する過程で得た多くの証拠は、起訴材料のひとつになっただけで、何ら決定的なものではなかった。
ネスの上司でシカゴ連邦検事のジョージ・ジョンソンは、ネスの証拠だけでは公判を維持できないと判断し、目立ちたがりで自己宣伝にたけたネスの捜査を重視する事はなかった。
カポネを実刑に追い込んだ決め手は、国税庁のフランク・ウィルソンらによる地道な調査によって裏づけられた脱税容疑だった。
ネスはカポネを追い詰める連邦捜査局の一大捜査の中の一員にすぎなかった。
その上、関係者の証言を総合すれば、ネスは極秘裏に行われた脱税捜査をカポネに気付かせないためのとして使われたという。

5月16日はそんなエリオット・ネスの命日です。

ところで、こっちのアンタッチャブルの柴田はど~してんだろ?
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